第1回期日の報告
2025年11月14日(金)10時30分~、大阪地裁806号法廷にて、第1回期日が開廷されました。
係属部は第7民事部(行政部)で、担当裁判官は、徳地淳裁判官、中村雅人裁判官、奥田紗永裁判官です。
期日の内容
期日の内容としては、主に以下4点です。
① 書面の確認
┗国から答弁書及び第1準備書面が提出されました。
⇒次回期日に原告側が反論の準備書面を提出する予定です。
② 国が開示とも不開示とも判断していない箇所についての取扱い(確認)
┗当事者双方が不開示前提と扱っていた一部の文書について、開示請求段階で入管が作成した書面をよく見ると、開示とも不開示とも判断していないものがありました。
上記について裁判所から指摘があり、取扱いについて、原告被告双方が確認することになりました。
裁判所は事件記録をよく検討していることがわかります。
③ 訴外、開示部分の取消手続について
┗10月末頃、入管より「聴聞通知書」を受領しました。
書面の内容は、「開示した書類について、間違いがあり、不開示(開示取消)にしたいので、聴聞したい」というものでした。
原告である当職と、代理人である岡本弁護士、手島弁護士、(上林弁護士は意見書提出)で聴聞の場へ出席しました。
開示取消の理由としては、単に、事務作業の過程で番号の記載ミスがあったから、ということでした。当方から複数回開示請求をしたため、煩雑になっている部分があり、記載ミスも一定あり得る状態です。
期日当日は、裁判所から国に対し、聴聞実施後いつ頃不開示決定が出されるのか、という確認がありました。
当方は、開示決定の職権取消後、不開示決定がなされた場合、その部分についても不開示の取消を求めるべく、訴えの追加的変更をする方針です。
④ 次回期日
┗次回は、2026年1月30日(金)13時30分~、今回と同じ大阪地裁806号法廷です。
ありがたいことに第1回口頭弁論期日の傍聴人は10名を超えていました。
裁判所からも「傍聴人も多いので次回も弁論手続を進めましょうか」と提案がありました。
※弁論手続=法廷で全ての人が自由に傍聴できる手続。
期日後の報告会
事件の詳細は、提訴時の記事をご覧ください。
期日後、傍聴人らに向けて、代理人が内容を解説する場を設けました。
代理人の1人である岡本弁護士からは、「裁判の場合、通常原告は苦痛の表情を浮かべることが多いが、今回はどちらかというと国側がこわばった顔をしていて、原告側は朗らかな表情だった。傍聴席にもみなさんに来ていただき、よい雰囲気だった。」「原告の中井弁護士には国民の代表として原告に立っていただいて、この訴訟で開示された情報は全て国民のもの、みなさまのものになる。これからもたくさん傍聴に来てほしい。」「こちらとしては、本訴訟を楽しく進めていくことができれば」と挨拶がありました。
ということで、みなさま引き続き傍聴支援をお願いいたします!(はじめて傍聴に来られる方も大歓迎です)。
【写真:2025年11月14日 第1回期日後、傍聴人らに向けた解説の場面】
弁護士中井雅人
