法律相談をお考えの皆様へ~法律相談料・セカンドオピニオン~

30分無料の法律相談はおすすめできません

初回法律相談30分無料というインターネット等の広告を目にすることが多くなりました。

30分という限られた時間で必要な情報をお聞きし、的確な指針やアドバイス等をお示しするのは極めて困難です。

私も弁護士会の法律相談等で30分という枠を超過してはならない相談を担当することがあります。

新人の頃は、時間の使い方がうまくなかったなぁと反省することがよくありました。

しかし、どんなに優秀な弁護士であっても30分の法律相談でできることは限られています。

もちろん事案にもよりますが、訴訟や交渉を想定している事案では30分では足りません。

特に労働事件は、労使の継続的契約関係の中で発生するトラブルですので、30分では到底足りません。

十分な検討をするには60分~90分は必要な場合が多いです。

訴訟や交渉を見据えている方や、弁護士に的確なセカンドオピニオンを求めたい方は、

60分~90分の有料相談をお申込みになられた方がよいでしょう。

 

無料法律相談を何件も回られるのは得策ではありません

法律相談をお受けしていて、稀にではありますが、

無料法律相談を何件も回って当職の有料相談たどり着かれる方がいらっしゃいます。

そういう行動は得策ではありません。

貴重な時間を浪費し、心身ともに消耗しますし、正しい判断を阻害すると思います。

 

セカンドオピニオンもご提示します

弁護士登録して以来、数百件の法律相談をお受けしてきましたが、

その中には、セカンドオピニオンを求められるものもありました。

大別すると、

①相談者様が依頼されている弁護士の判断や見解が疑問であるケース

②相談者様が依頼されている弁護士と相談者様のコミュニケーションがうまくいっていないケース

に分けられます(①②が重なりあう場面もあるでしょう。)。

印象としては、たしかに①もありますが、②が多いように思います。

コミュニケーションというと抽象的な表現で、では具体的にどうすればよいのか!となるかもしれません。

例えば、依頼者側が、裁判でどのような準備書面や証拠を出しているのか十分に把握していないケースがあります。

依頼されている弁護士にも言い分もあるかもしれませんが、もし準備書面や証拠の共有自体をしていなかったりするのであれば、それは弁護士側に問題があるでしょう。一応は共有しているが、依頼者側が認識していない場合や、よく確認していない場合等もあるでしょう。これは依頼者側にも問題があるでしょうし、依頼者をうまく導いていない弁護士にも問題があるかもしれません。いずれにせよ、依頼者側としては、依頼されている弁護士に良い仕事をしてもらうためにも、きちんと提出されている準備書面や証拠を把握しておく必要がありますので、そのためのコミュニケーションを弁護士ととることから始める必要があります。

①のケースであったとしても、直ちに弁護士を変更するという判断をとるべきではないと思います(よほど信頼関係が崩れている場合等は除きます。)。

相談者様にとっては依頼されている弁護士に良い仕事をしてもらうのが最善のはずです。

依頼されている弁護士さんにこのように提案してみたらどうでしょうか、といったアドバイスをさせていただくこともあります。

 

弁護士 中井雅人

標準報酬表 相談料 : 30分5,500円(税込)